こんにちは、最近はだんだん熱くなってきましたね。
夏に辛いカレーを食べようという人が最近増えましたが、
これは熱い国の、タイや、インドなどで
カレーが食べられるからです。
香辛料が多く使われていて、
熱さで弱った体を回復させてくれます。
しかし、インドの家庭ではカレーの作り置きはしません。
カレーは2日目の方が美味しいと言いますね。
長時間寝かせることにより、
うまみが溶けこむのですが、
実際に美味しく感じるのは、
ジャガイモの澱粉質が溶けて
カレーの粘土が何倍も増すからです。
人間の舌に粘土の高いものが
長時間とどまることによって美味しく感じるだけです。
しかし、2日目のカレーは食中毒の元のようなものです。
それは、ウェルシュ菌という細菌が爆発的に増殖するからです。
これは12種類の毒素を作り一般に、
ビフィズス菌などと対比され、悪玉菌の代表です。
至適増殖温度は43-47℃で、
分裂時間は45℃で約10分間と短く
37℃で最も多くの毒素を産生する。
大変恐ろしい菌です。
簡単に言うと、どこにでもいる、
酸素が嫌いな悪玉菌で、
温度が下がりつつある料理で
10分に一度の割合で倍、倍に増殖します。
このことにより、常温で放置したカレーは
ウェルシュ菌だらけになるのです。
少々の菌は体内にもともとある菌なので大丈夫ですが、
増殖して増えすぎたものと
体内に入れると、食中毒を引き起こします。
ウェルシュ菌は100度で何時間加熱しても死にません。
調理師免許の教科書で勉強した時、
「本当に恐ろしい菌」という印象を強烈に受けました。
食中毒を防ぐには
調理したあと増やさないようにするしかありません。
この方法としては、調理後、粗熱をとり、
すぐに小分けにして冷蔵庫に入れて冷やすこと
これしかありません。
菌の活動温度の47度~37度を
すばやく通過させてしまえば大丈夫です。
これだけでなく、梅雨時期は特に注意が必要です。
最近は、食品添加物が多く使われ、
すぐに腐るということも少なくなってきました。
しかし、味が変わらなくても確実に菌は増殖しています。
特にこの時期は作り置きをせず、
すぐ食べることをお勧めします。
カレーと聞いて食欲は増すとは思いますが
これを聞いたら少し怖くなったのではないでしょうか?(笑)
ちなみに、私が家で作るカレーには、
ジャガイモ、ニンジンなどは入れません。
抑えられない食欲をどうにかして、
今年こそ痩せたい方は
当院の一生に一度のダイエットを是非チェックしてみてください。